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思考と表現

疑問や課題を資料で自ら調べ、考え、わかち合う。
協働することで柔軟で論理的な思考と表現を持つ女性へ導く。

「思考と表現」は2017年度からスタートしたトキワ松学園オリジナルの授業です。中学と高校それぞれ1年次に週1時間設けています。専任の司書教諭2名がティームティーチングの形で授業を行い、すべての学習の土台となっている論理的に考える力と調べるスキルを身につけることで、各教科で行う発展的な取り組みにつながっています。

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「資料検索力」を身につけ「批判的読解力」を養う授業

資料を調べるために知っておきたい知識を学び、ゲーム感覚で課題に取り組むことで資料を使いこなす力を自然に身につけていきます。調べ学習というとインターネットのみで調べる風潮もありますが、インターネットの情報は信憑性に乏しいものも少なくありません。トキワ松学園では、調べ学習の基礎となる「資料検索力」を身につけることができます。図書資料だけでなくインターネットも利点を活かして上手に活用し、さまざまな資料で調べることで批判的読解力を養います。

資料検索

論理力の基礎を養う取り組み

論理力の基礎として、根拠を明確に示す因果関係、具体と抽象、対比などについて学んでいきます。例えば、中学1年の「好きなもの新聞」では、食べ物・動物・スポーツなどのテーマの中から好きなものを選び、百科事典を引いて、必要な情報を読み取った上で、なぜ好きなのか「根拠(理由)」を考えます。普段、何気なく好きだと思っているものを、どうして好きなのか一度立ち止まって対象物を分析し、客観的な理由を考えることで思考が深まっていきます。ワークシートを用いて新聞形式でまとめることで、文と文との論理的関係を満たす文章を無理なく書くことができます。

好きなもの


また、「絵の分析」では感覚的に行っている絵の解釈を分析していきます。「絵に描かれている季節はいつか?」、「登場人物はどんな気持ちか?」など、最初は漠然と見ていた絵をグループで協働観察し、読解することで、「主体性」と「批判的思考力」が養われます。「4枚の絵」では、5W1Hや起承転結を意識してストーリーを作り、発表します。

四枚の絵


一方で、高校1年の「新聞の要約」では、新聞の紙面構成や新聞記事の特徴を学びます。その後、複数の社説から自分の興味のある分野の事柄を選び、起きたこと、その原因や背景、これからの展望や新聞社の主張の3つに分けて考え、要約を行います。丁寧な指導によって、文を切り取ってつないだ要約ではなく、正しい要約技術を学びます。また、他の新聞社で同じ事柄をどのように取り扱っているかを掘り下げて調べることで、物事をさまざまな視点で捉える姿勢を養い、記事内容に対しての自分の意見をつけくわえます。

新聞

客観的な視点を身につけコミュニケーション力を養うビブリオバトル

「ビブリオバトル」は各自の好きな本を持ち寄り、その本の魅力を互いに語り、参加者全員でチャンプ本を決めるゲーム感覚の活動です。熱意(主観)に加えて、相手に伝わるように客観的な視点をもって話すことや、具体例を出したり、根拠を示したりしながら自分の考えを伝え、聞き手の共感をどれだけ引き出すことができるかがポイントです。スピーチ後に質疑応答することでコミュケーション力が養われ、友人への理解が深まります。大学の推薦入試でも導入されるビブリオバトルをトキワ松では中学・高校で体験することができます。

ビブリオ

知識を増やして書く力を高める読書感想文・ブックレポート

トキワ松学園では、読書の幅を広げてほしいと考え、学年ごとに50 種類の指定図書の中からテキストを選び、読書感想文やブックレポートを書きます。その感想文やブックレポートの書き方についても、成長段階に合わせて「思考と表現」の授業で指導を受けることができます。感想文を書くために必要な情報を集めるメモテイキングや文章の構成の仕方、タイトルや書き出しの工夫など、感想文を論理的に構成するためのスキルを磨きます。
また、高校生には自分の進路に通じる分野の「新書」を読んでのブックレポートも行っています。そこでは論証文につながる技術も学びます。自分の気持ちだけでなく、反対の立場の意見を引き合いに出し、さらに世の中に目を向けて自分の意見に興味を持たせるといった書き方を学んでいきます。書くことが苦手と思っている生徒も書き方を学び、丁寧に添削してもらうことで文章を書く技術が磨かれ、大学受験の小論文や大学入試に対応する力を身につけることができます。なお、指定図書の本に少しでも親しんでもらおうと先生たちが分担して紹介文を書いている『私たちの本』はトキワ松のオリジナルテキストです。

感想文